東北の経済、建設関係団体等で構成する「東北の社会資本整備を考える会」(代表・東北経済団体連合会)は7月16日、秋田ビューホテルを会場にフォーラム「がんばろう!東北」を開催し、東北6県の建設業関係者をはじめ約500名が出席した。
フォーラムでは冒頭、東北経済団体連合会の高橋宏明会長が開会挨拶に立ち、道路等のインフラ整備が着実に進んでいる一方で全国で26万人が避難生活を余儀なくされていること、農業、水産業の回復が震災以前の基準に達していないとの認識を示した。また、復興予算無しでは長期化する東北における道路建設事業を速やかに進めるための復興予算確保を訴えていく必要性を述べた。
また、来賓挨拶では橋口昌道秋田県副知事が被災地復興事業において課題が残っていることと併せ、豪雨、豪雪被害が度々発生していることから国土強靱化や多極分散型の国土づくりの実現が東北復興に不可欠であると述べ、高速道路整備、秋田空港の機能強化などの推進に対する協力を呼びかけた。
来賓挨拶に続いて、和田テエコ北秋田市商工会女性部部長、尾花沢観光物産協会の戸津奈穂子氏による意見発表、日本水フォーラム代表理事の竹村公太郎氏による基調講演が行われ、フォーラム最後、復興事業の確実な予算措置、高速道路などの社会インフラ整備促進をはじめとした6事項の要望が決議された。 |