活動報告


 
第82回定時総会
 
 

 表彰式終了後、第82回定時総会が開会され、会員及び関係者約120名が出席した。
 冒頭の挨拶に立った村岡淑嚔長は、「国の経済全体に明るい環境変化が生じている」と昨今の経済状況に触れ、「公共投資の迅速で効率的な執行が強く求められる一方、台風や豪雨など自然災害の頻発により、防災・減災対策や社会資本整備の重要性が再認識されている」と述べ、公共事業予算の確保拡大、建設産業の担い手育と確保が重要な課題になる中、「『建設業協会ビジョン』を基に魅力ある建設産業の再生と地域建設業の活性化に取り組んでいる」と述べた。
 続いて、小池剛東北地方整備局長が登壇し、「今年度の予算は震災復興の加速、国民の安全安心の確保、経済の活性化を柱として編成した」とし、更に、被災地と他の地域のバランスが取れた経済振興を図っていくことを述べた。
 次に登壇した石黒亙秋田県建設部建設技監は「建設業の活力は地域を測るバロメーターである」と述べ、秋田県において▽労務単価や低入札基準価格の見直し▽担い手確保対策などを進めていることを紹介した。
 来賓祝辞の後の議事では、25年度における財産の状況、事業報告、また、26年度事業計画・予算が審議され、全ての議案が承認・可決された。

 

議 案
第1号議案 平成25年度貸借対照表及び正味財産増減計算書
及びこれら付属属明細書承認の件
第2号議案 平成25年度事業報告及び事業報告の付属明細書報告の件
第3号議案 平成25年度公益目的支出計画実施報告書報告の件
第4号議案 平成26年度事業計画及び収支予算報告の件





新規学卒入職者研修会を開催
二日間にわたって社会人・企業人としての心構えを学習
 

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 県協会では、平成26年度新規学卒入職者(新入社員)研修会を5月29日と30日、秋田市の秋田県青少年交流センター「ユースパル」において実施した。
 昨年度までは、春と秋の一日のみの研修会だったが、本年度は新たな試みとして、集団行動、集団生活を通じ「個人と集団」「礼儀と節度」等の社会的ルールを身に着けるとともに、各種行動に適応できることを目的として、泊りがけの二日間にわたる研修会を開催した。
 会員企業にこの春採用された新規採用者は、昨年度比7人減少の93人。このうち57人がこの度の研修会に参加した。
 研修会の初め、加藤憲成副会長が挨拶し、「建設業を取り巻く状況は少しずつ上向いてきているが、建設業就業者の減少と高齢化の問題、若年者の入職の減少や技能者不足による技能・技術の継承、新卒者の入職率の低さと離職率の高さから若年労働力の人材確保・育成が重要課題となっている。建設業はただ単に公共事業を受注するだけではなく、災害が起こった時のライフラインの確保や復旧活動等、常に地域の安全・安心を守る業界として欠かせない産業である。秋田県のこれからの建設業は自分が背負っていくという気概をもって前に進んでいただきたい。働くことは難儀なこと、仕事で楽なことはひとつもない。簡単に離職を考えず早く職場や仕事に慣れ、先輩や同僚とよくコミュニケーションを取りながら楽しく仕事をしてほしい」と述べた。
 引き続き、堀井啓一副知事の講話があり、「まずは建設業に入職されたことに感謝する。私自身、工事過程の多くの苦労を思うと、完成した道路や河川を使う際に、思い入れを感じる。常に現場を大切にし、そこに生きがいを感じて欲しい」と研修生に言葉を贈った。
 研修では、富士教育訓練センターの花輪孝樹氏と菅井文明氏を講師に迎え、一日目は、社会人としての責任と義務、挨拶行動、ビジネスマナー、労働安全衛生についての講義とグループ研究の演習。二日目は、ラジオ体操から始まり、「仕事に取組む決意」、「実践話法」「スピーチ」「他己改善と自己活性法」の演習が行われた。