国土交通省は10月10日に2013年度優秀施工者国土交通大臣顕彰（建設マスター）の対象者379人を公表し、10月17日、東京都港区のメルパルクホールにおいて顕彰式典を行った。
　建設マスターは、優秀な技能や技術を持ち、後進の指導・育成に貢献した建設技能者を顕彰するもので、今回で1992年の創設以来22回目となる。
　秋田県から5名が対象となり、その内、会員企業から2名が受賞した。

［受賞者（会員企業）］ 　
黒川和弘　（株）宮原組・大仙市
奈良正義　（株）大成工務店・大館市

　県協会では、平成25年度新規学卒入職者（新入社員）後期研修会を10月3日、秋田ビューホテルにおいて開催した。研修会には、この春会員企業に採用された新入社員を対象にフォロー研修を実施したところ40名の参加となった。
　研修会では、研修オリエンテーションとして、働くことの難しさ、一人前になるために何が大切か事例について意見交換し「仕事は主体性を持って取り組んでいくこと。苦手なこと（人、仕事）に対して何事もポジティブに取り組むことがいい結果も運も呼び込む。」ことを学んだ。自己SWOT分析ではグループに分かれ、S（自分の長所）W（自分の短所）O（職場環境のプラス側面）T（職場環境のマイナス側面）について、シート作成、グループ内発表、討議を行った。午後からは、コミュニケーションの基本、コミュニケーションの事例演習を実施。交渉力について講義が行われた。その中で、「コミュニケーションとは、情報を送り手と受け手が共有するものである」「責任には『実行と結果』の二つがあり、それぞれ「ほう（報告）れん（連絡）そう（相談）とワンセットである。『ほうれんそう』は早く！要求される前に！マメに！悪い情報ほど早く報告する！叱責を恐れない！」ことを学習し、問題解決について事例により演習が行われた。

　建設業労働災害防止協会（錢高一善会長）は10月10日と11日の二日間、全国建設業労働災害防止大会を開催し、全国から関係者約4,000名が参加した。
　今回は「基本に返って取り組む安全 全員参加でリスクの低減」がスローガン。
　大会冒頭に挨拶した錢高会長は、減少傾向にあった建設死亡災害が昨年増加に転じたことなどに触れ、「建設投資の増加に比例して災害も増えることがないよう、安全衛生活動に全力で取り組む必要がある」と述べ、大会において労働災害防止のノウハウと情報を持ち帰って安全衛生活動に役立てるよう、参加者に呼びかけた。
　大会では、全国の支部から推薦された会員事業場及び個人が表彰され、秋田県支部から推薦した8事業場、8個人が受賞した。
　会場では、表彰式、講演会のほか、安全用品、作業用具などの展示会が行われ、メーカーによるデモンストレーションなどが実施された。
　大会2日目は、部会毎による講演、講義を開催。厚生労働省による第5次労働災害防止計画の説明や企業による安全衛生への取り組み、研究成果などの発表が行われた。

受賞者（秋田県支部所属）
個人賞
　〔功労賞〕
　　佐藤　吉博　（株）佐藤建設　仙北分会
　　澤口美恵子　（株）オオタベ　北秋田分会
　　伊藤　幸八　（株）伊幸組　　平鹿分会
　〔功績賞〕
　　與語　武美　小坂建設（株）　鹿角分会

優良賞
　　第一道路建設（株）　山本分会
　　（株）松永工務店　　由利分会
　　（株）皆瀬土木　　　雄勝分会
　　伊藤工業（株）　　　秋田分会

　秋田県労働災害防止団体連絡協議会は10月2日、第50回秋田産業安全衛生大会を開催し、県内産業の関係者約300名が参加した。
　大会は建設業を含む県内産業において、安全衛生の取組などに功績の認められる事業所・個人を表彰するとともに、事例発表などを通じて、安全衛生意識の高揚と啓蒙を図る目的で開催してきた。
　表彰式においては、26事業所及び25名が所属する労働災害防止団体から表彰され、建災防秋田県支部においては全県から建設業8事業所、8名が受賞した。

建設業労働災害防止協会秋田県支部長賞
1. 事業場賞（8事業場）
　（株）小板橋建設　　（鹿角市）
　（株）佐藤庫組　　　（北秋田市）
　三熊興業（株）　　　（能代市）
　マルト建設（株）　　（潟上市）
　（株）長谷部工務店　（由利本荘市）
　（株）宮原組　　　　（大仙市）
　西田建設（株）　　　（横手市）
　山一建設（株）　　　（湯沢市）

2. 個人賞（8名）
〔功労賞〕
　中村　勝利　（株）村木組 （鹿角市）
　加賀谷栄治　秋田土建（株） （北秋田市）
　小田嶋幸夫　伊藤建設工業（株） （横手市）
　山脇　　幹　（株）山脇組 （湯沢市）

〔功績賞〕
　石川　和雄　（株）石川組　　　（三種町）
　齊藤　晃一　（株）齊藤組　　　（由利本荘市）
　鬼川　慈郎　佐藤建設（株）　　（仙北市）

〔職長賞〕
　石岡　幸二　加賀伊土建（株） （秋田市）