活動報告

表彰式・第78回定時総会
災害応急対策の強化・BCP策定推進を掲げる
 

 県協会は5月27日(木)、秋田キャッスルホテルにおいて表彰式並びに第78回定時総会を開催した。
 総会に先立って行われた平成22年度表彰式では、(社)秋田県建設業協会表彰において会員企業14社、会員企業の従業員26名、事務局職員1名を表彰。併せて、(社)全国建設業協会表彰、(財)建設業福祉共済団表彰、(社)全国土木施工管理技士会連合会表彰の授与も行われ、それぞれの受賞者へ表彰状、記念品が贈られた。
 第78回定時総会は表彰式に続いて開催、会員120名が出席。来賓には川嶋東北地方整備局企画部長、加藤秋田県建設交通部長が出席。
 菅原会長は冒頭のあいさつで、建設業界における公共事業関係費が過去最大の削減幅となっていることに触れ、「このままでは秋田県の基幹産業である建設産業は壊滅し、地域経済の活力も著しく低下・疲弊し、再生の可能性に不安を持たざるを得ない」との危機感を示し、県内建設産業界の直面している窮状を打開するために、また、県民が将来にわたって安全・安心な生活を維持していくためには、公共事業は必要であり、福祉を充実させるためにもインフラ整備は、前提条件であるとの認識の下、街づくりプランナーの一員として、必要な社会資本整備の計画的な推進について、本会並びに各支部との総力を結集し、関係機関に働きかけて参る所存であると述べ、また、地域に根ざした産業として、災害時における応急対策業務の体制強化や平常時からの対策として事業継続計画の策定を推進し、県民の安全・安心を守るラストアンカーとしての使命を果たしていくとの考えを示し、協会事業に対しての会員の協力と理解を求めた。
 議事は菅原会長が議長を務め、議案として▽平成21年度事業報告並びに収支決算▽特別会計玉川保養所事業の一般会計への統合▽建退共事業引当資産取崩▽平成2 2年度事業計画並びに収支予算(案)を上程。
 22年度の事業計画では、6項目の重点事項を決定・承認し、その中で「建設業の健全な発展への対応」として新たに緊急時における事業継続計画(BCP)への対応を挙げている。




脇雅史参議院議員が来県
国政報告会を開催
 
 5月17、18日の両日、脇雅史参議院議員が来県し、協会支部にて国政報告会を開催した。
 脇議員は、「地域にとって良質な建設業は不可欠であり、建設業が疲弊して困るのは住民である」とした上で、議員の主張である▽安ければいいはダメ▽建設産業を守る▽技能・技術者を守るの3点を強調し「破綻しかけている建設産業の危機をともに乗り切ろう」と会員を激励した。


下記ホームページにて脇参議院議員の国会活動、コラム等を紹介されています
アドレス:http://www.waki-m.jp/



新規学卒者研修会を開催
建設業界と社会人としての基礎知識
建設業の労働災害等を学習
 
 県協会では、平成22年度新規学卒入職者(新入社員)研修会を4月26、27日の二日間にわたり、秋田ビューホテルにおいて開催した。研修会には、この春会員企業に採用された新入社員30人が参加。
 初めに菅原会長の講話があり「皆さんの生まれた時代は、すでにインフラ整備され文化の花開いた時代であったが、私の生まれた昭和初期の時代は水道も下水も整備されていない時代で自然災害による被害も大きいものであった。インフラ整備されたおかげで現在は自然災害によ
る被害も少なくなった。やがて高度成長時代になりどんどん産業も成長していった。このようにインフラは下部構造の上になりたっており波及効果が大きい公共事業を冷遇していては景気浮揚は望めない。秋田県は人口減少や県民所得の低水準などの問題を抱えており、公共事業を増やさなければすべてはよくならない。何がなんでもふるさとを再生するためにいかなる政権であっても建設業を活性化していく必要がある。皆さんも我々と一緒になって頑張っていきましょう」と話があった。
 引き続き、研修会では(株)日本コンサルタントグループの酒井誠一氏を講師に迎え、社会人としての心構え、建設業界の基礎知識、新入社員の基本(身だしなみ、挨拶、敬語の使い方、電話対応)、建設業で働くための仕事の流れと進め方、職場の安全管理について講義があった。二日目は、グループに分かれ、建設業界の仕事の流れについて設計図や見積書、工程表の作成、安全管理、施工検査など与えられた役割についての責任と協力して仕事を組み立てていくことについてゲーム感覚で学んだ。午後からは個人ワークとして自分の課題は何かを考えながらチャレンジプランの作成を行った。また、「労働災害の状況について」秋田労働局安全衛生課主任地方産業安全専門官の花岡和男氏より建設業における主な危険作業や安全対策としての一例として土止め支保工などイラストを用いた講演がなされた。



情報化施工体験研修会を開催
 

 5月11、12日の両日、(社)秋田県建設業協会(菅原三朗会長)、秋田県土木施工管理技士会(北林一成会長)、秋田県公共工事品質確保・安全施工協議会(菅原三朗会長)三者の共催による「情報化施工体験研修会」が開催された。
 この研修会は国土交通省が策定した「情報化施工戦略」について理解を深めるとともに、実働機器への試乗など、実際に「体験」することをテーマにしており、会員の技術者ら115名が参加した。
 11日の午前、秋田県中央シルバーエリアにおいて第1部として座学が行われ、国土交通省東北地方整備局企画部 寺舘機械施工管理官が「東北地方整備局における情報化施工の取り組み」、(株)テクノシステムが「総合評価時代のNETIS技術」、秋田市測量業協会鈴木会長が「GNSS固定点からの情報化施工」について説明をした。
 第2部の体験は11日午後、12日の午前、午後と参加者を3グループに分け、秋田市御所野の建災防教育講習所で行われた。「TS・GPSを用いた締固め」、「3D-MCGPSドーザー」では情報機材を装備したタイヤローラー、ブルドーザーに参加者が交替で試乗し、実際の動作を体験。そのほか、「T S を用いた出来形管理」、
「RTK-GPSによる施工管理」、「3次元レーザースキャナ」について、実際の動作から採集データの利用例などの説明が行われた。