活動報告

県建設交通部と建築関係企業が意見を交わす
 

 県協会は11月25日、秋田ビューホテルを会場に秋田県建設交通部と建築関係企業との意見交換会を開催し、企業43社が参加した。
 同意見交換会は、県協会建築委員会(伊藤久一委員長)が平成21年度活動計画に掲げていたもので、建築企業が一堂に会するような事業は前例のない初の試み。
 当日、県建設交通部からは、菊地建設管理課長、谷藤技術管理室長、湯沢建築住宅課長、小松営繕課長、武田建設管理課政策監、塚田建設業班主幹(兼)班長の6名が参加し、企業参加者と意見を交わした。
 始めに、湯沢建築住宅課長、小松営繕課長から、「建築業を取り巻く最近の話題」として市街地再開発事業や、低入札受注に対するペナルティ、解体における技術者の配置など情報の提供があり、続いて意見交換に移った。
 参加企業からは、▽新卒高校生の採用による優先的発注▽格付けの技術者要件の緩和▽四者協議の充実などについて意見要望を訴え、有意義な意見交換会となった。




魅力ある建設産業に向けて
第14回全国大会
 
 全国建設青年会議は平成21年12月1日、東京都の経団連会館にて第14回全国大会を開催。全国から建設企業の若手経営者が集った。
 今回の大会は東北ブロック(東北建設業青年会・冨田名重会長)が幹事を務め、「魅力ある建設産業に向けて」をテーマに政治家、学識経験者を迎え、2部構成によるパネルディスカッションを行った。
 大会の冒頭、登壇した冨田会長は「今年度初めは明るい兆しが見えたものの、激動の夏を過ぎて真冬の時代が来た」と述べ、また、本来この挨拶をする人間は別にいた、と打ち明けた上で「周りの仲間・友人が倒産・廃業により消えた。しかし我々は生き残っている。残っている限りは声を出し続けなければならない」として、建設産業が地域の雇用、安心・安全を守るためにどれほど必要な役割を持っているかを発信していきたいと挨拶した。
 大会では始め、煖エ定雄ダム水源地環境整備センター参与が「社会資本整備の意義と重要性を考える」と題し講演。続いて行われたパネルディスカッションの第一部では、コーディネーターに竹村公太郎氏(首都大学東京客員教授)、パネリストに脇雅史参議院議員、佐藤勇氏(宮城県栗原市長)、見城美枝子氏(青森大学教授)を迎え、「将来のインフラ整備に向けて」と題し、建設業に対する負のイメージや実態、社会貢献などについてそれぞれの立場からの見解を述べ、意見を交わした。
 第二部では「これからの建設業のあり方」と題し、竹村氏を引き続きコーディネーターを務め、パネリストには同じく脇参議院議員、杉山文康中部ブロック会長、桑原克幸九州ブロック会長、冨田名重東北ブロック会長が参加し、総合評価方式や賃金の問題、優良業者の生き残りについて議論した。



制度説明会・個別相談
県内8支部にて実施
 
 建退共秋田県支部(事務局:(社)秋田県建設業協会)と(財)建設業福祉共済団は昨年10月から11月にかけて、建設業退職金共済制度、建設共済制度(法定外労災制度)についての説明会を県内8支部にて開催し、各地域の建設企業から延べ146名が参加した。
 説明会では始め、建退共制度について基本的な契約・申込みの内容から、これまでに寄せられた実際の問い合わせや具体的な事例に基づいて制度の取り扱い等を解説。続いて行われた建設共済制度の説明においては、平成20年4月に改正となった共済金の支払区分などについて事例を織り交ぜて解説した。また、育英奨学金事業を紹介し、制度の積極的活用を勧奨した。
 また、説明終了後は質疑応答のほか個別相談を実施。制度担当者が希望者と面談し、本説明会参加申込みと併せて事前に寄せられた内容について相談に応じた。
各種制度の相談・質問はこちらまで
 ◎建退共秋田県支部 
  018-823-5495
 ◎財団法人 建設業福祉共済団
  03-3591-8451



「職長・安全衛生責任者教育」講習会を開催
―リスクアセスメントの実践ノウハウを学ぶ―
 

 建設業労働災害防止協会(建災防)秋田県支部 秋田分会は、去る1月13日(水)〜15日(金)の3日間にわたり、労働安全衛生法第60条に基づく「職長・安全衛生責任者教育」講習会を開催しました。
 当日は、秋田上空を寒冷前線が横たわる真冬日で、受講申込者12名中修了者が10名と昨年より4名ほど少なくはありましたが、受講者の皆さんは、「建設現場の労働者を直接指導又は監督する者」として熱心に講師の説明に耳を傾けていました。特に心強かったのが受講者の中に管理監督者を目指す女性の方もいたことです。送り出してくれた社長さんは、きっと建設現場の将来に明るい光と快適な職場環境の改善には女性としての暖かさと明るさを求めて、さらなる労働災害の潜在的な危険・有害性の除去・低減を担ってもらおうと期待していると思います。これからもこうした女性の方々の受講者が増えてくれることを願っています。
 講習会は、開講挨拶のあと、RSTトレーナー鈴木栄悦氏、同東海林宏氏並びにCFT講師の貝田勲氏等による「職長・安全衛生責任者の職務と役割」をはじめ、座学、グループ討議、事例研究の発表等の多彩な教育科目を受講者は和気藹々に聴講していました。
 特に建設現場の安全衛生管理の役割を明確にし、建設事業の「計画(Plan)−実施(Do)−評価(Check)−改善(Action)」サイクルの重要性が叫ばれることから、その実践のノウハウを学び、「ムリ、ムラ、ムダ」を無くし、建設事業の「品質向上」と「利益の追求」を目指し、さらなる企業の発展を願う講習会としたく、来年は受講者が増えることを期待しています。    (講師 談)