活動報告

高校教員との人材確保・育成推進懇談会を開催
学校と業界との協力によるインターンシップの継続を
 
 県協会では、平成21年5月14日(木)秋田ビューホテルにおいて、人材確保・育成推進懇談会を開催した。懇談会には県立工業高校等の建設関連学科担当教諭や、国、県を含めた人材協委員ら25名が出席。初めに、人材確保・育成推進協議会会長の川上洵秋田大学工学資源学部教授が、「昨年来の金融危機、新インフルエンザの発生等、地球のグローバル化に伴い世界の流れが早くなってきている。建設業界にあってはあいかわらず厳しい状況だが、経済浮揚に連動し公共事業も活発になることを願っている。」とあいさつ。引き続き協議事項に入り、21年度新規学卒者採用状況や、22年3月高校別卒業予定者進路希望状況及び研修会アンケート等ついて事務局から説明があった。その中で新規学卒者研修会アンケート結果では入職者の就職活動の特徴として「自分でハローワークのHPから探し就職活動した」「両親、親戚、友人、先輩からの紹介」など学校からの紹介だけでなく求人情報源が多様化・分散化していることやインターンシップへの未経験者が多いのが注目された。その他インターンシップの仕組みと流れをより明確・文書化するため「インターンシップ規程」を策定したことと、今年度から新たに行う「建設系高校生特別教育支援モデル事業」についても説明した。

意見交換
◎求人情報について
学校側=企業のHPを見ると規模や概要等を個人で知ることが出来るのでハローワークを通さないというのもわかる。求人はハローワークへ出すより欲しい生徒の条件を直接学校へ企業から出して欲しい。
業界側=企業としては地元の人を採用したい。学校側から就職希望者の出身地を公表してもらえたら採用しやすくなる。
行政側=求人は高校は6月20日から解禁、7月1日以降公開、9月16日から選考というのが申し合わされている。ベースはハローワークの求人票になっているので企業も学校もルールを守ってほしい。
会長=就職活動の開始時期については前倒し傾向にあり疑問を感じる。ハローワーク側で情報を収集して学校側に流し、学校⇔ハローワークの関係を実りあるものにして欲しい。
◎インターンシップについて
学校側=今までに非協力的な企業もあり規程の通りお願いしてもうまくいくのか懸念される。工業高校の枠を含め、インターンシップは学校から企業へお願いすることで成り立っている。学校の中だけでは育たない中で現場ですごすことは生徒にとって大きな糧になる。学校側はあくまで「お願いする」というスタンスで謙虚な気持ちを持たなければならない。非協力的な扱いを受けたのは生徒の態度等にも問題があったのかもしれない。
企業側=企業としてはいい現場を見せたいというのが本音であるが、断る理由としての本当の理由は「危ない(現場での事故)」ということがあげられる。いいかげんな態度ではなく情熱のある生徒を厳選した本気で建設業を見たい学びたいとう生徒であれば受入を拒むことはない。地域貢献として協力していきたい。
行政側=入札参加資格審査要件で地域活動社会貢献活動についてインターンシップが加点されることがアナウンスされている。
会長=実態を知ってもらうのがインターンシップの効果。入職してすぐに離職してしまうことを防ぐためにも、やがて社会人となるガイドとして活用していくことが大事である。



17事業場 10個人を表彰
秋田県建設業安全衛生大会
 
 平成21年度秋田県建設業安全衛生大会が、6月26日秋田市文化会館で開催され、建設業関係者ら約190名が参加した。
 大会の冒頭、主催を代表し菅原三朗建災防秋田県支部長が挨拶。「本県建設業における労働災害は関係各位の努力により過去最少となったが、死亡災害は6人の尊い生命が失われる結果となり、より一層の自主的な安全衛生管理が求められている。今後も、安全衛生に関する情報を共有し、理解を深め、時代、状況に即した労働災害防止活動が重要である」と述べた。続いて表彰式が行われ、安全衛生管理、推進活動等に多大な功績のあった17事業場と10個人が表彰された。
 表彰式終了後は「安全衛生の現状と課題」と題し鈴木秋田労働局労働基準部安全衛生課長より基調講演が行われた。
 また、記念講演では落語家で東京都町田市議会議員である三遊亭らん丈氏が「余裕があれば事故には遭わない」-ユーモアが肝腎-と題し講演、会場を笑いに包んだ。
 終わりに高橋秋田県鳶連合会長による力強い安全の誓いが朗読され、参会者一同更なる安全衛生水準の向上を誓った。

受賞者は次のとおり。

▽事業場賞
 (有)黒沢建設(鹿角市)、(株)米村組(鹿角市)、成田建設(株)(三種町)、(株)コンノ土木(能代市)、(株)大雄建設(潟上市)、(株)佐々木土建(由利本荘市)、万六建設(株)(仙北市)、(株)門脇組(仙北市)、古谷建設工業(株)(横手市)、(株)高修興業(湯沢市)、(有)柴田建設工業(湯沢市)、古関電気工事店、(有)大澤塗装店(上小阿仁村)、(株)刀根商店(秋田市)、(有)堀川左管工事所(由利本荘市)、朝日建設(株)(北秋田市)、(名)保坂工業(秋田市)
▽功労賞
 藤原正夫(米代電機工業(株))大館市
▽功績賞
 鈴木定功((株)半田工務店)横手市、佐藤武彦((株)田口産業)鹿角市
▽職長賞
 小畑清志(花岡土建(株)・大館市)、松沢正一((株)オオタべ・大館市)、藤原広成((株)中山組・秋田市)、高橋啓二(木内組土建(株)・由利本荘市)、金野房雄(大信太工業(株)・三種町)、吉永薫( ( 株) 小西工業・横手市)、菅原恭一((有)菅原組・大館市)



大沼会長が再任される
第28回定時総会
 
  6月9日、秋田県建設青年協議会(大沼武彦会長)は秋田ビューホテルにて第28回定時総会を開会。会員47名が出席した。
 総会冒頭、大沼会長は会員の出席に謝辞を述べ、「20年後、30年後も建設業を続けていくという希望を得るために全国や東北の仲間と共に予定価格の事後公表や低入札価格調査のラインを引き上げを訴えていきたい」と展望を示し、利益を社会に還元し、優良企業としてアピールしていきたいと挨拶。続いて、大沼会長が議長を務め議事に入った。
 議事では平成20年度事業報告・決算を承認、平成21年度事業計画・予算(案)を決定。また、任期満了に伴う役員改選では、大沼武彦会長((株)大沼組・由利本荘市)、大和大介副会長(大和建設(株)・美郷町)が再任、新副会長に米村茂理事((株)米村組・鹿角市)が就任した。
 総会終了後は、秋田県建設交通部から神居勝康次長、菊地嘉武建設管理課長、谷藤眞吾技術管理室長を講師に招き、秋田県の重点施策や予算の概要、各種の計画・事業について講話が行われた。



加藤会長再任、新副会長に小原将司郎委員
第28回定時総会
 
 6月4日、秋田ビューホテルにて秋田県アスファルト合材協会第28回定時総会が開催され、会員を始め関係者35名が出席。来賓に秋田県建設交通部から谷藤眞吾技術管理室長、伊藤雅樹道路課政策監、加藤俊章日本アスファルト合材協会東北連合会常務理事が出席した。
 冒頭に登壇した加藤会長は「安定的に合材を供給している我々は、社会的に評価されなくてはならないが現状は厳しい」と述べ、会員の互助精神により現在の難局を乗り切り、よりよい会にしていきたいと挨拶。
 続く議事では、20年度事業報告・決算、21年度事業計画・予算(案)を承認・決定した。また、任期満了に伴う役員改選では加藤義光会長((株)加藤組・男鹿市)、能登信一副会長(西村土建(株)・能代市)、齋藤實副会長(伊藤建設工業(株)・横手市)を再任、委員から新副会長として小原将司郎委員(秋田振興建設(株)・大仙市)を選任した。