会長の言葉

ボランティア活動 会 長 菅原 三朗

 潟上市社会福祉協議会も合併3年を経過し、市全体を一体化した事業活動の展開により、一層の新鮮味が出てきたと参加者の好感を呼んでいる。ますます多様化する市民の福祉ニーズに対応し、重要度・緊急度の高い福祉課題を優先に事業展開を図るとともに、更に「支えあう福祉」の実現のため、「市民総参加による支えあいの地域づくり」に取り組んでいるところである。この活動の中心になるのが、ボランティア活動である。本年4月には念願の「ボランティアセンター」の設置が実現をしたことは、今後の活動に一層のはずみがつくものと期待をされる。
 現在潟上市社会福祉協議会には、ボランティアの登録団体が42団体、構成員638人、個人登録ボランティア177人であり、年々加入者も増加をしておりボランティア活動に対する市民の関心も高まってきている。今後潜在するボランティア志望者の発掘に本格的に取り組んでいくこととしている。
 ボランティア活動の留意点や心構えについて「国民生活白書」に10の助言が紹介されている。
1.無理をしないようにしましょう。善意ゆえに守れないことを約束してしまうことがあります。2.善意が良い結果をもたらすとは限りません。一方的な善意の押し売りは相手にとって迷惑になります。相手がどんな手助けを必要としているかよく聞くことが大切です。

 3.自分も成長していきましょう。ボランティア活動は自分の時間や技能を一方的に提供するものではありません。たとえ一方的に働きかけていると思われるものであっても、多くの学びを経験するものです。4.悩み事は一人で抱え込まない。相手や相手の課題を深く知っていくことで大きな課題を背負ってしまうことがあるかもしれません。ボランティアだけでは全ての課題を解決することは出来ないことを知っておく必要があります。5.基本的なルール、分野ごとの特殊事情を守る。6.安全面に気配りをしましょう。7.樂しむ心を忘れずに。8.自分の関り方に注意しましょう。9.家族や職場の理解を得よう。10.積極的に取り組みましょう。
 8番目については【「仕事のルールを持ち込み、上に立った」形で他の人と接する人がいます。相手と共働して活動を進めていく中では、対等の立場であるべきです。】という補足が付いている。また5番目の基本ルール…を守る」とは、たとえば老人ホームでお年寄りと親しくなり気軽に「明日またくるからね」と言って帰りながら、当日になっても現れないといった事例である。
 いずれもごもっともな助言であると思います。