会長の言葉

(社)秋田県県土整備
コンサルタンツ協会誕生
会 長 菅原 三朗

 この度、(社)秋田県測量設計業協会・秋田県土地改良事業設計業者協会・秋田県建設コンサルタント協会の三協会が合併して、平成二十年四月一日新たに(社)秋田県県土整備コンサルタンツ協会が設立されました。
 合併の基本理念としては、これまでの各協会の力を結集し公益法人として、更なる県土の整備をはじめ、災害時における県民の安全・安心の確保、技術の向上・継承などを通じ安定した地域社会の発展に一層貢献する、組織体制の確立を目指しております。
 三協会には夫々、設立の目的と背景や経緯があり、またこれまでの歴史も育くんでこられました。
 しかしながら、近年の業界を取り巻く社会環境・経済状況の変化に対応できる、組織再編の必要に迫られ、各協会の発展的な解消を余儀なくされたことは、残念であったことと思いますが、しかしそれを乗り越えて、新組織への結集を決意されましたことは、時代のニーズを先取りする大英断であり、関係皆様のご尽力に対し深く敬意を表したいと存じます。
 近年の県内建設産業を取り巻く環境は、引き続く政府の財政構造改革と、地方公共団体の財政遍迫の影響から、

公共事業費はピーク時の半分以下に削減され、これに伴うダンピング受注が横行し、建設産業界の疲弊につながるのみならず、公共工事の品質の確保や、ひいては地域経済の発展や雇用の確保にも深刻な影響を及ぼしかねない状況にあります。このような環境の中にあって、公共工事の川上である測量・地質調査及び建設コンサルタント業務において、夫々重要な役割を果たしてこられた三つの協会関係者の皆さんが、時代の流れと厳しい現状を眞摯に受け止め、意識改革・組織改革を図り更なる調査及び設計の品質の確保を目指して、組織統合を成し遂げられましたことは、まさに「公共工事の品質確保の促進に関する法律」の基本理念に合致するものであり、秋田県建設産業団体連合会としても、御同慶に堪えないところであります。
 どうか新しい協会の運営並びに事業が、技術と経営にすぐれた企業集団を作り上げるため、一層活発に活動を展開され、その成果が確実に実ることを願って止まないところであります。
 (社)秋田県県土整備コンサルタンツ協会のますますの発展と、会員皆様の一層の御繁栄をお祈り申し上げたいと存じます。