活動報告

地方自治体における
総合評価方式の完全実施を求める
東北建設業協会ブロック会議
 東北建設業協会連合会(奥田和男会長)は10月31日、盛岡市のホテルメトロポリタン盛岡において、東北建設業協会ブロック会議を開催し、今般の諸問題について意見を交わした。
 会議冒頭の挨拶において奥田和男東北建設業協会連合会長は、地域間、業種間の格差が拡大していることを指摘し、「公平・平等な生活を送れる地域づくりが必要」と提言。また、市町村を含めた総合評価方式の全面実施について「発注者は責任とスピードをもって対処してほしい」と訴えた。
 会議には、達増岩手県知事、国土交通省から中島大臣官房建設流通政策審議官、佐藤大臣官房技術審議官ら幹部、前田靖治全建会長が出席。挨拶の後、議事に入った。
 議事では、▽「強く美しい東北」を実現するための公共事業予算の重点配分▽品確法にもとづく総合評価方式の運用▽低入札価格調査基準価格の見直しと失格基準価格の引き上げなど、11項目について協議を行った。
 この中、本会の菅原会長は「建設業の生産性向上による建設業界の活性化」について発言。バリュー・フォー・マネー実現には、発注者と受注者の良好なパートナーシップの構築が必要としたうえで、適正な利益を確保するため片務性を排除するとともに、「ものづくりに携わる人々」の社会的向上と仕事に見合った待遇改善の諸施策を講ずることを求めた。
 会議の最後、▽東北地方への公共事業予算の重点配分▽19年度下期補正予算編成▽20年度公共事業予算への災害予防対策費の措置▽道路特定財源の確保▽品確法に基づく総合補床方式の地方自治体での完全実施▽低入札調査基準価格の見直しと数値的失格基準価格の引き上げ▽地元中小建設業者の受注量の確保・拡大の7項目に渡る決議案が満場一致により承認された。


本会会員関係者より2名受章
旭日双光章に山崎寛氏、藍綬褒章に中田榮喜氏
 平成19年度秋の叙勲・褒章において、本会会員関係者から山崎寛氏(中田建設(株))2代目代表取締役社長)、中田榮喜氏(同社・3代目代表取締役社長)が栄誉に輝いた。
 山崎寛氏は中田建設株式会社にて昭和42年から54年まで代表取締役社長を務め、また、本会においては昭和50年から54年まで常務理事を務めた。建築設計監理業振興功労により旭日双光章を受章した。
 中田榮喜氏は同社で山崎氏に続き、昭和54年から平成2年まで代表取締役社長、本会常務理事を務めた。併せて、昭和36年から46年間に渡り能代山本地区の交通安全活動に尽力。交通安全功績により藍綬褒章を受章した。


秋田県建産連、(株)和賀組を表彰
建設雇用改善推進の集い
 11月2日、東京都港区の明治記念館において厚生労働省、国土交通省と雇用・能力開発機構による「建設雇用改善推進の集い」が開催された。
 会では始め、主催者を代表し、舛添要一厚生労働大臣、冬柴鐵三国土交通大臣が挨拶。また、協賛団体を代表して挨拶した前田靖治全国建設業協会長は「建設業の使命は国民の生命、財産を守るための根幹的な社会資本整備であり、防災を担っている」とした上で、社会資本整備の重要さを訴えていくと同時に、若手の雇用を促進するためにも業界の成長が必要と述べた。
 続いて行われた表彰式では、25事業所・2団体・17人を表彰。建設労働者の雇用改善に対する功績として、秋田県からは株式会社 和賀組(和賀直志社長)が厚生労働大臣表彰を受賞。また、秋田県建設産業団体連合会(菅原三朗会長)が国土交通大臣表彰を受賞した。


秋田産業安全衛生大会
 秋田県労働災害防止団体連絡協議会(高橋 實会長)の主催による「秋田産業安全衛生大会」が10月15日、秋田市文化会館で開催され関係者ら約350人が参加した。
 大会では秋田労働局長より3社、1団体、1個人が表彰された他、安全衛生活動の推進や取組みに功績のあった32事業所・22個人が、所属する団体長より表彰された。
◎建災防関係での表彰者は次のとおり。
〔事業場賞〕8事業場
(有)美加多工務店、(株)太平建設、高田住宅工業(株)、(株)岡部建設工業、(有)佐藤工務店、大和建設(株)、(株)村岡組、(株)菅組
〔個人賞〕8個人
・小玉茂隆〔小玉建設(株)〕
・吉田恵一〔(株)吉田工務店〕
・宮本伸市〔西仙建設興業(株)〕
・高橋正悦〔(有)小田島建設〕
・中村益栄〔八重樫建設(株)〕
・鎌田勝成〔(株)大成工務店〕
・佐々木春行〔北日本開発コンサルタント(株)〕
・平良隆志〔(株)和賀組〕


大森建設、秋田振興建設が受賞
建設リサイクル推進奨励表彰
 10月30日、宮城県建設産業会館にて東北地方建設副産物対策連絡協議会(委員長 久保田勝東北地方整備局長)による「平成19年度建設リサイクル推進奨励表彰」の表彰式が行われ、本会会員の大森建設株式会社(大森三四郎社長)、秋田振興建設株式会社(小原将司郎社長)が受賞。
 大森建設は秋田工業高等専門学校との共同研究により、現場や生コンクリート工場で余剰となった生コンクリートを生石灰処理することで未水和状態のセメントを粉末で回収、配合材料を分離回収する技術を開発し、これらのリユース、リサイクル技術開発の研究・広報活動をしている。
 秋田振興建設は一般国道13号大曲バイパス内の道路改良工事において発生した建設汚泥を現場内で改良し、盛土材として使用することによりリサイクルを推進。最終処分場の延命化、盛土材として利用する購入土の採取抑制による環境保全・コスト縮減に寄与。
 以上2社の建設副産物の発生量抑制とそのリサイクル推進の取組が評価され、今回の受賞となった。また同日、表彰式授与に続いて、受賞者による事例発表が行われた。



平成19年度安全パトロール
 10月17、18日の両日、日本アスファルト合材協会東北連合会(加藤義光会長・以下東北連合会)によるアスファルト合材工場の安全パトロールが実施され、県内会員企業・合材工場から12名が参加。
 同パトロールは東北6県で毎年実施されており、今年度は大館市の大館中央アスコン共同企業体、大館アスコン共同企業体の二箇所を対象に実施。参加者は東北連合会パトロール班と共に工場内を巡回し、機械設備・場内の状況等を点検。

 終了後の検討会では、それぞれの合材工場においての留意事項・検討事項を挙げ、各参加者が所属する合材工場でより良い操業をするため講評が行われた。