会長の言葉

人にやさしい
 まちづくり探検隊
会 長 菅原 三朗

 高齢になっても、障害があっても、みんな同じように行動し社会に参加出来るようにするためには、まち・社会・制度・人の心にあるさまざまなバリア(障壁)をなくし、どんな人にとっても快適で便利なまちづくり、みんなが同じように暮らせるまちづくりを進めていく必要があります。みんなでバリアフリーのまちづくりについて、学んでみませんか。夏休みの中の一日を、思いやり・助け合いの心を学ぶ貴重な機会に参加しましょう!
 これは潟上市社会福祉協議会が、市内に住む小学校5・6年生を対象に福祉教育の一環として、関係機関団体のご協力のもとに毎年継続実施している、バリアフリーのまちづくりをめざした「ひとにやさしいまちづくり探検隊」事業の隊員募集の呼びかけである。
 今年は市内の飯田川小・大久保小の5・6年生30名が参加して、7月31日実施された。メイン会場は天王グリーンランドに隣接の屋内ゲートボール場「スパーク天王」で、買物体験は約700mはなれた「マックスバリュ天王店」である。当日の参加者は、小学5・6年生30名をはじめ、県車いす連合会の会員6名、市内ボランティア5名、保健師2名それに社協職員12名の総勢55名で実施された。

午前中は県車いす連合会の方々の指導により、車いすの構造や基本操作、介助方法、段差の上り下りや溝越え、車いすバスケットボールなどについての学習とレクレーションを行った。
 午後は会場から国道101号を700m離れている「マックスバリュ天王店」で車いすでの買物体験である。児童5人に車いす連合会員1名で1つの班とし、基本的には小学生に考えてもらい自走することになるので、本当に危険なとき以外は手出し口出しはしない。歩道走行時の見守りは自分が車道側に立つようにする。児童には1人300円の小遣が支給され、車いすに乗ったままで買物を体験する、持ち時間は1人20分である。
 終了後会場に戻り次第各個人のまとめ及び各班の意見のまとめをおこない、みんなでディスカッションをし、学習のしおりを完成させる。
 車いすを利用しているのはどんな人?まちに出て困ることは?私にできることはあるのかな?など、この体験と学習と車いす生活者との交流を通して分かったことは、子供達の貴重な体験になったことと思います。