会長の言葉

春の園遊会 会 長 菅原 三朗

 「天皇皇后両陛下には来る四月二十六日赤坂御苑において御催しの園遊会にお招きになりますので御案内申し上げます」平成十九年三月二十三日、宮内庁長官羽毛田信吾。菅原三朗殿・同令夫人。という菊の御紋章入りの御案内状をいただいた。一週間程前に、「建設業労働災害防止協会」本部から秋田県支部を通じ、「春の園遊会」へ御招待されることに内定したとの連絡があったが、全々予想もしなかったことだけに大変名誉なことであり、嬉しさもひとしおであった。
 四月二十五日、家内同伴で上京都内のホテルに前泊する。前日まで雨模様でお天気が心配されていたが、当日は朝から晴れの良いお天気に恵まれた。
 園遊会は元赤坂の「赤坂御苑」での開催である。会場への参入については午後一時から一時五十分迄となっており、鮫が橋門、東宮御所正門、西門、東門の四ヶ所からの参入であるが、私共「黄色」の自動車標識を付けた車は東門からの入門となる。私は紋付羽織袴・家内は白襟紋付で二人共和服の正装で出席をした。入門後参入券を皇宮護衛官に示し、渡された名札を付けて会場に入る。


 はじめて入る御園内は、新緑につつまれたすばらしい広大な日本庭園である。大きな二つの池を囲んで周囲が散策路となっており、所どころにテントが張られ、茶菓が供されておりどのテントでの飲食も自由である。中央付近には宮内庁皇宮警察音楽隊及び雅楽演奏隊による、雅楽・洋楽が奏されていた。
 散策路を一巡するが、どの地点でも素晴らしいロケーションばかりである。招待者は各国外交使節団の長及び配偶者、各界功績者と配偶者等千九百七十名と聞いたが、散策の途中で県の品田出納長さん御夫妻及び元昭和町長千田鐵太郎さん御夫妻とも歓談をした。
 やがて午後二時十分に、天皇皇后両陛下が会場にお着きになり、君が代が演奏される。午後二時二十分より庭園内の散策路を、池の周囲のお道筋をお廻りになられた。式部官長が先導し、天皇皇后両陛下につづき、皇太子様、秋篠宮ご夫妻、常陸宮ご夫妻、高円宮妃久子さま及び供奉員が随従された。両陛下をはじめ各宮様も末場の皆様に親しくお言葉をかけられていた。やがて三時三十分頃会場をお発ちになられた。心に残る一大ガーデンパーティーの一日であった。