林産商会解散後も能代にとどまり能代木材合資会社や能代挽材合資会社と次々に事業展開してそれまでの木挽製材から効率的な機械製材を始めた。明治40年(1907)には三つの会社を合併させ秋田木材株式会社を創立した。
井坂邸はそうした事業が展開される中で1700坪の敷地に建てられた。現在の御指南町から桧山川をはさんで中川原一帯に広がる秋木の工場群や土場、製品置場など、古い写真を見ると壮観なものがあある。現在は井坂公園として能代市の管理となっているが、記念館(4月〜11月開館)には井坂直幹関係資料と木材関係の文書資料、民俗資料が数多く収蔵されている。 |