会長の言葉

のじぎく兵庫大会 会 長 菅原 三朗

 第6回全国障害者スポーツ大会「のじぎく兵庫大会」は10月14日から16日迄、兵庫県神戸市の神戸総合運動公園陸上競技場を中心に開催された。
 今回は本県が後年度開催県のため出場参加枠が1.5倍に増え、オープン競技を含め11種目160名の大選手団となった。出発前の結団式で私は団長として、いよいよ来年の第7回全国大会は本県において開催されます。
今回はその前哨戦であり、5泊6日の長丁場になりますが健康管理には充分留意され、これまで磨いてきた技と力を充分に発揮され来年の秋田大会につながるものにしていただきたい。又、後年度開催県の一員として私を含め全員が「秋田わか杉大会」のPR兼親善大使の役割を担っていただきたい、そして今回の「のじぎく兵庫大会」を通じて得られた友情の輪が来年の「秋田わか杉大会」へのかけ橋として大きく広がっていくことを期待したい。と激励をした。
 開催前日の13日午後5時半からはポートピアホテル「偕楽の間」において、皇太子殿下ご臨席のもと兵庫県主催による「歓迎の集い」が開催された。参加枠1県4名であり本県からは私をはじめ、アーチェリー競技の川辺守(車椅子)陸上競技の三浦美和子(聾学校)介助員小林日笑美(手話通訳)が出席した。主催者歓迎のあいさつそして乾杯のあと、皇太子殿下は前年度開催県、本年度開催県、そして後年度開催県の各テーブルを廻られて、夫々にお言葉を賜りました。


私は殿下に選手2名と介助員を紹介申し上げ、来年度第7回の全国大会は秋田県で開催されます。名稱は「秋田わか杉大会」であり、又スローガンは「きっと出会える夢と感動」であります。秋田県は全国一の杉の産地であり、眞っすぐ健やかに伸びる「わか杉」のたくましい姿に因んだ名稱となっております。また115万県民一人ひとりに「まごころ」で大会を支えていただくことになっております。来年は秋田でお待ちいたしておりますと申し上げ、殿下も大きくうなずかれていた。2人の選手にも夫々質問や励ましのお言葉があった。
 開会式も晴天に恵まれ華やかに開催された。本県は団長以下70名で入場行進を行った。今回は入場行進完了後、各選手団に感謝と歓迎の思いを込めた「のじぎくの花束」が各選手団の団長に手渡された。やがて炬火が点火され、選手代表の宣誓が行われた。その後歓迎の演技では、突然の災害からよみがえる兵庫を表現した演技など盛り沢山の出し物があった。開会式終了後一斉に各種競技が開始され、3日間に亘る熱戦が繰り広げられた。
 16日の閉会式において、大会旗が井戸兵庫県知事から秋田県寺田知事に引き継がれた。県勢は選手121名が11競技に出場、メダル数は過去最多の28個(金11銀7銅10)で後年度開催県枠で団体5競技に初出場して全国レベルを実感するなど来年の「わか杉大会」につながるものとして弾みをつけた。