活動報告


次期参院選候補者に佐藤のぶあき氏を推薦
平成18年度第2回理事会
 

 県協会は9月14日、秋田キャッスルホテルにて平成18年度第2回理事会を開催した。
 会議では、常置委員会の開催結果、上期事業の報告がなされたほか、第21回参議院議員通常選挙(比例代表)の候補者として、佐藤のぶあき前国土交通省事務次官を推薦することを決定した。
 また、秋田県の入札契約制度における失格基準導入後の入札についての調査結果を説明(平成18年4月1日から8月31日:失格5件)。

表彰式

菅原会長は「失格判断基準を導入し、失格ケースが出たことには、一定の評価をするところではあるが、落札率から見ると相変わらず低価格受注が続いている。もう一歩踏み込んだダンピング対策について県当局へ働きかけをしていきたい」と述べた。

建設業は胸を張って
佐藤のぶあき氏講演会
 

 9月26日(火)、佐藤のぶあき氏(前国土交通事務次官)が来秋、秋田ビューホテルにおいて講演会を行った。
 佐藤氏は昭和22年新潟県生まれ、昭和47年に建設省(現 国土交通省)に入省。道路局長、技監を歴任し、平成17年に事務次官に就任。今年7月に国土交通省を退官し、来年の第21回参議院通常選挙(比例代表)に向け活動している。講演会に先立ち、佐藤氏は(社)秋田県建設業協会 菅原三朗会長並びに秋田県建設青年協議会平野久貴会長から推薦状を受け取った。
 講演にて、佐藤氏は「建設業は地域の除雪や防災などを担っているいわば『民間国土防衛隊』ともいう存在。もっと胸を張ってもよい」と業界を激励。入札契約制度にも言及し、公共調達において価格だけの競争をしているのは日本だけであり、技術・品質を合わせた総合評価方式が重要であると述べ、また、制度を実情に則したものにするため、業界と官僚が一緒に考えていく必要があると強調した。
 佐藤氏は、年内に再度来秋する予定となっている。



若年建設従事者座談会開く
経営者・上司とのコミュニケーションが魅力ある職場づくりに繋がる
 

 県協会では、平成18年8月29日(火)秋田ビューホテルにおいて、若年建設従事者座談会を開催した。同座談会は依然として建設業を取り巻く厳しい現状の中、近年の建設投資の減少、若年者の定着率の低下、2007年問題を控え、技術の継承についてどう対処するかを、これからの建設業を担う若年技術者による意見や要望などをまとめ広く会員企業等に反映させることを目的に開催された。

表彰式

 各支部から推薦された若年技術者・技能者15名が参加し、座長に高橋庄四郎氏(秋田経営者協会専務理事)、助言者に八重樫學氏((社)秋田県建設業協会経営委員長)を迎えた。
 座談会に先立ち、秋田県建設交通部建設交通政策課の加賀屋 建一政策監が「秋田県の社会資本整備関連施策の概要」と題して講演。公共事業費の推移と見通しについて説明した上で、「今後は民間へのPFI手法が増え、新規の事業が減り、更新・維持管理の仕事が増加すると思われる。今後はデザインビルドやVE方式、プロポーザル方式が主となる方向へもっていきたい」と述べた。
 座談会では、建設業協会活動、自社の経営、自分の仕事・生き方、これからの建設業界発展等について意見交換をした。
 座談会の主題は「これからの建設業を担う」副題として▽魅力ある職場づくりについて▽技術の習得・継承について▽将来の建設業発展のために、などのテーマに沿って進められた。
 この中で、魅力ある職場づくりについては「世代間のコミュニケーションが快適な職場づくりに重要」、技術の習得・継承については「自分に向上心がないと勤まらない」の他、「スキルアップの為に職場の先輩や経験者から知識を得るのに重きを置くのが現場の快適化にも繋がるのではないか」という意見も挙げられた。
 また、助言者からは、「会社が取り組んでいることを何故、どのような目的でやっているのか経営者に聞き、お互いに理解して模索していくことが必要」との見解も示された。


平成18年度安全パトロール
 
 日本アスファルト合材協会東北連合会(加藤義光会長、以下日合協東北連合会)は9月14日、平成18年度安全パトロールを実施、秋田県アスファルト合材協会会員企業より15名が参加した。
 日合協東北連合会では毎年パトロールを実施しており、9月6、7日に福島、山形、13日に宮城県、9月27、28日は青森、岩手と東北6県のアスファルト合材工場各2ヵ所を訪問。今回秋田県では湯沢アスコン共同企業体(湯沢市)、六郷アスコン(美郷町六郷)の2ヵ所を対象にパトロールが行われた。
 参加者は、日合協東北連合会のパトロール班と共に場内を巡回し、安全衛生管理体制、場内設備の安全対策などを中心に点検。終了後の検討会では点検結果を精査し、改善事項等を指摘。また、良好な点などを挙げ、参加者は各自の工場の業務における参考とした。

表彰式

アスコン塊の再利用を要望
 秋田県アスファルト合材協会(加藤義光会長)は、現在、再生アスファルト混合物の原料となる再生骨材生産に必要な発生材(アスファルトコンクリート塊、以下アスコン塊)が不足していることから、発生材をアスファルトプラント併設の産業廃棄物中間処理場へ搬入されるよう、9月初旬、秋田県建設交通部を始め、県内の国土交通省各河川国道事務所へ要望活動を行った。 表彰式

 アスファルトプラント併設の産業廃棄物中間処理場では、搬入されたアスコン塊を破砕し、再生骨材を生産、再生アスファルト混合物の原料としているが、現在、地域により偏在はあるものの、全体としてその搬入量は減少している。また、同処理場へ搬入されないアスコン塊は路盤材へ利用されるなど、表層からの発生材が表層へ再利用されないなど資源のリサイクル・リユースの観点からも問題となる。
 9月4日、加藤会長は秋田県建設交通部を訪問。大嶋直樹建設交通部長以下執行部へこうした現状を訴え、公共工事に当たり▽アスコン塊の取扱処分に関してはアスファルトプラント併設の産業廃棄物中間処理場への搬入▽「リサイクルの質」の観点からアスコン塊をアスファルト混合物へ優先的使用を要望した。
 その他、県内の国土交通省各河川国道事務所へは▽9月6日(秋田)▽9月15日(湯沢)▽9月16日(能代)と同様の要望を行っている。


 
総合評価方式と建設VE研修会を開催
 

 秋田県土木施工管理技士会では、公共工事へのVE導入を受け、平成14年度から継続的に建設VEをテーマにした研修会を開催しております。
 研修では、受講生を8グループに分け、演習課題である「新設庁舎駐車場工事」についてVE活動を実施しました。建設VE技術者センターの永妻勝義氏、若狭秀巳氏の指導のもと、それぞれのグループごとに設定したVE目標に向かって、情報収集、機能分析、VE提案書の作成、成果発表が行われました。チーム内の議論が進むにつれて、立ち上がる受講生も見られるなど、熱の入った研修となりました。
 なお、今回の2日間研修の受講者には、来年1月に実施されるVEリーダー試験の受験資格が与えられます。

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