活動報告


新規学卒者研修会を開催
建設業界と新入社員の基礎知識
建設業のIT化等を学習
 

 県協会では、平成18年度新規学卒入職者(新入社員)研修会を5月22日、23日の2日間にわたり、秋田ビューホテルにおいて開催した。研修会には、この春会員企業に採用された新入社員19人が参加。初めに嶋貫専務理事が「建設業の一員として社会に第一歩を踏み出された皆さんはどんなに厳しい状況の中にあっても若者らしいはつらつとした新しい感性と行動力でこの難局を乗り越えていただきたい。自分の為、社会の為、一日も早く資格を取得し会社の皆さんとのコミュニケーションをよくして一人前と認められるよう努力を重ねていただきたい。」とあいさつした。

表彰式

 続いて菅原会長の講話があり「自分の生きかた、人生観、世界観、社会人としての職業意識、目的をきちんと考えたうえで、建設業で果たす役割をきちんと認識して頑張っていただきたい。職業がなんであろうと最後は人格の完成、りっぱな人間として一生を送るのが人生最後の目的であり、『恒産あれば恒心あり』という一心不乱な心構えを持っていただきたい。今のところ大企業と中小企業の格差、大都市圏と地方、都市と農村という格差が日本の景気の回復と同時に日本社会に大きく現れてきております。皆さんも世の中のこと、産業、会社のことをきちんと勉強して有意義な人生を送っていただきたい。」と話があった。
 研修会では鞄本コンサルタントグループの酒井誠一氏を講師に迎え、◇社会人としての心構え◇建設業界の基礎知識◇新入社員の基本(身だしなみ、発声練習・挨拶、敬語の使い方、電話対応)◇チャレンジプランの作成(自分の挑戦課題は何か、個人別課題の検討、決意表明)について講義を行った。
 二日目は本協会職員の今野主事より◇建設業界のIT化◇秋田県CALS/ECの動向◇業務の流れと電子化への対応について説明があり、Windowsの基本操作を行った。

※研修会終了後実施のアンケート調査結果は次の通り。

平成18年度新規学卒入職者(新入社員)研修会アンケート結果
参加者(回答数)19名

1. 誰の紹介で現在の会社に入りましたか。
項       目 実数(昨年)  %(昨年)
学校から紹介された 9(19) 47.4(61.3)
ハローワーク(職業安定所)から紹介された 3(3) 15.8(9.7)
両親、親戚に勧められて 4(5) 21.1(16.2)
友人、先輩等に紹介された 0(2) 0(6.4)
会社から直接話があった 1(0) 5.2(0)
その他 2(2) 10.5(6.4)
(就職面談会) 1(0)

(0)


2. 現在の会社を選択した理由は何ですか(複数回答)
項       目 回答数(昨年)  %(昨年)
会社の将来を期待して 3(9) 7.1(28.8)
土木・建築に興味があった 12(14) 28.6(71.1)
家業が建築業である 0(0) 0(0)
技能・技術を習得したい 11(17) 26.2(54.8)
自分の能力・個性を生かせる 6(4) 14.3(12.9)
労働時間・休日が良い 1(0) 2.4(0)
給与・賞与が良い 2(2)

4.8(6.5)

家の都合で地元に残らなければならない 3(5) 7.1(16.2)
他に働くところが無かった 1(3) 2.4(9.7)
その他 3(6) 7.1(19.4)
(自宅に近い) 2(0) ( 0)


3. 現在の会社でいつまで働きたいですか
項       目 回答数(昨年)  %(昨年)
定年まで 5(10) 26.4(32.2)
条件や状況次第で転職 7(9) 36.8(29.0)
分からない 7(5) 36.8(16.1)
将来は独立希望 0(4) 0(12.9)
技能や経験を得たら転職 0(0) 0(0)
結婚・出産後も出来るだけ長く勤めたい 0(3) 0(9.8)
結婚・出産を機に退職 0(0)

0(0)

その他 0(0) 0(0)

4. 建設業についてどう考えていますか
項       目 回答数(昨年)  %(昨年)
社会に役立つ職業と思う 15(15) 34.9(48.4)
責任が重く、働きがいがある 14(14) 32.6(45.2)
職場は3K(安全、明るい、暖かい)
で活気がある
8(3) 9.7(9.7)
仕事が難儀で苦労が多くてつらい 5(4) 11.6(12.9)
職業として好まれていない 1(0) 2.3(0)
その他 0(3) 0(9.7)


5. インターンシップに参加したことがありますか
項       目 実数(昨年)  %(昨年)
参加したことがある 23(23) 88.9(74.2)
参加したことがない 2(8) 11.1(25.8)


6. この研修は1日半の研修でしたがどうですか
項       目 実数(昨年)  %(昨年)
長かった 5(6) 26.3(19.4)
短かった 3(7) 15.8(22.6)
丁度良かった 11(18) 57.9(58.0)



国土交通省
06年度建設マスター
本会推薦の受賞者2名
 

 国土交通省は5月30日、優れた建設技術者を顕彰する優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)式典を東京都のメルパルクホールで行った。
 同顕彰制度は第一線で「ものづくり」に携わっている方の中から、優秀な技能・技術を持ち、後進の指導・育成に多大な貢献をしている方を国土交通大臣が顕彰し、誇りと意欲の増進、能力と資質の向上を促進するとともに、その社会的評価・地位の確立を図ることを目的として平成四年度に創設された。
 今回は436名、本県からは9名が顕彰された。(会員企業からは3名、うち本会からの推薦は2名)
 顕彰式では、後藤国土交通大臣政務官より顕彰状と建設マスターを表す徽章が授与された。

 本会推薦の受賞者

立原 将裕 spacer 佐々木幸平
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立原 将裕
高吉建設(株)
 
佐々木孝平
秋北建設工業(株)

 

全員参加でリスクの低減
    確立しよう「安全文化」
平成18年度 秋田県建設産業安全衛生大会

 建設業労働災害防止協会秋田県支部(菅原三朗支部長)は、6月19日、秋田市文化会館において“全員参加でリスクの低減 確立しよう「安全文化」”をスローガンに平成18年度建設産業安全衛生大会を開催、関係者217名が参加した。
 大会では、労働災害により亡くなられた方へ対し、参加者全員による黙祷が捧げられ、続いて、北林一成副支部長が挨拶。建設投資減少等の厳しい状況下、安全衛生管理部門の縮小、教育投資の手控えなどによる安全衛生活動への取り組み意欲の減退、安全衛生意識の低下等に懸念を示し、こうした環境でこそ安全衛生運動の原点に立ち返った上での安全衛生意識を高揚していくことが大切であると述べた。

表彰式

 続く表彰式では、建設業における労働災害の防止に特に貢献された事業場及び個人に対する表彰として、事業場賞で19事業場、個人賞では功労賞で2名、功績賞で1名、職長賞で9名が建災防秋田県支部長表彰を受賞した。
 また、来賓には江原由明秋田労働局長、宮伸一郎秋田河川国道事務所副所長、佐賀伸和秋田県建設交通部次長が参列、祝辞を述べた。 講演では小田銀治氏(建設業労働災害防止協会 事業部調査役)を講師に招き、「夢・COHSMS─そして安全─」と題し、建設業におけるCOHSMSや、建設従者教育、各種安全衛生活動の手法・取組について講話が行われた。
 そして大会の終わり、近藤喜幸秋田左官業連合会長が「安全の誓い」を読み上げ、参加者一同、職場のリスク低減並びに快適な職場環境の形成を目指すことを誓った。